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| 『 日本拳法 十法 』 |
| 2009年(平成21年)7月 |
| 『 日本拳法 十法 』 |
理事長 主席師範 猪狩元秀 |
2 呼吸法の健康効果
6月の前号は「1 呼吸の概略と氣と心の関係」について説明しました。呼吸、心、氣は切っても切り離せない密接不離の関係にあると書きました。それを体験した私の体験談を書きます。
私は高校2年生(日本大学豊山高等学校)に、日本拳法を同級生(当協会大会副会長 樋口敏郎墨田区議会議員)より教わり、日本大学拳法部への偶に連れて行かれました。日本大学に入学後、その同級生の誘いで日大拳法部に入部しました。
高校生時は他校生による「いじめ・恐喝」の対処法として日本拳法を始めたのですが、日大拳法部に入部し、練習して行く中で「和」「個人優勝」「大学優勝」が目標となって行きました。その練習の中で練習後、又、合宿で発声練習というものがあり、大声を出し続けるのです。先輩方の「氣合を入れろ」「声を出せ」と怒鳴られ、「ファイト」「自分の出身高校、現在の学部、学科、自分の氏名」「宜しくお願いします」「チワ(コンニチハ)」「シタ(アリガトウゴザイマシタ)」「失礼します」「ハイ(ハイだけ)」を毎日毎日大声でやらされました。合宿では喉から出血もしました。又、ある時は電車の中の縦棒に登ったまま歌を唄わされ、引く筋力(腕力)と度胸(心=意識)がお陰様で付きました(他の乗客には至極迷惑だったのではないかと思いましたが・・・・。)。
なぜ、一年先輩が「それ」をさせたのかと言うと、密接不離な「呼吸、心、氣、氣合」の関係が日本拳法を強くさせる(1本を取る)為の呼吸法の練習の1つで、2年生になり後輩を持ってから解かりました。大学拳法での長い歴史の中で培われた練習法の1つだったのですね。この練習の重要性を、やっている最中は「なぜ、こんな事をしなければならないのか」殆んど解っていませんでした。先輩がやれと言うから先輩の「マネ」をしてやっていただけでした。その年が明けて稽古が始まり2年生になる前でしたが実乱撃稽古(防具練習と呼んでいた)を3年生としていて最後に1本勝負の勝ち残りの練習をして、三年生に1度も勝てなかったのが三年生5人に左・右の胴廻し蹴りで勝ち抜きました(その当時は廻し蹴りをあまりと言うよりもやってはいけない時代で、二年生に「やるな」とよく怒鳴られました。)。
この時、自分自身の中で「呼吸、心(意識)、氣(意志)そして氣合」が合一した「心・技・体一如」を感得したように思いました。
「これだ!!」
決して、私の自慢話しを書いているのではなく、この密接不離の「呼吸、心、氣、氣合」が合一した時には人間の潜在能力を発現させる事が出来るのだと言いたいのです。私の吾が信条の「一道懸命 継続力愛」であり、あの辛い発声練習、防具練習、基本を怠けていたら、今の私は無かったと確信しております。「四恩」に感謝です。
話しを戻し、「呼吸法の健康効果」を説明します。私は現在、社団法人 日本スポーツ吹矢協会 常務理事・名誉師範の任を頂いております。そのスポーツ吹矢協会の青柳清会長は私の理事長就任記念祝賀会で最初に来賓挨拶して頂いた方です。
私がプロ・キックボクサーの時代に後援して頂いた方で、青柳会長が「スポーツ吹矢協会を設立したので協力してほしい」とのお誘いを頂いたので、早速、スポーツ吹矢の試合を見に行きました。緊迫した雰囲氣の中、黙々と的に向かい基本動作を行い、一氣に吹き、的にあたった音が又、快感、「あっ、これだ」と感じました。
武道の真髄「心・技・体」日本拳法の「作法・呼吸法・歩法・攻撃法そして構え」に適応していたのです。これは私にも勉強になると思い、早速、スポーツ吹矢協会に入会し、ご協力させて頂くことになりました。そのスポーツ吹矢協会が発行している「ガイドブック」にスポーツ吹矢式呼吸法の健康効果が載っています。その研究をされている医師の林督元先生が著した健康効果を社団法人 日本スポーツ吹矢協会と林先生にご承諾頂いたので以下のリンクにて紹介させて頂きます。
◇ スポーツ吹矢式呼吸法の健康効果について ◇
以上、スポーツ吹矢式呼吸法の健康効果が如何に心身共に良いかが理解出来たのではないかと思います。良い事は直ぐ実践、修得、継続すべきでしょう。
次号「氣合について」と「日本拳法の呼吸法とその効果」に続く |
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