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『 日本拳法 十法 』


2009年(平成21年)5月
『 日本拳法 十法 』

                                   理事長  主席師範  猪狩元秀
“作” は乍(さく)刀で材料に切れ目を入れる。と人(ひと)を合わせた字。乍が発音を表わす。
切る事が急激な動作であることから乍が「たちまち」の意味の副詞に転用された為、人(ひと)を副えた「作」が「動作をする」「人手を加える」の意に用いられる様になった。

①つくる。 
②活動や振舞。 
③起こる。


“法” は氵(みず)と廌(たい)鹿と馬に似た珍しい獣(けもの)と去(きょ)引っ込める。を組み合わせて、池の中の島に廌(たい)を押し込めて外に出られないようにした様子を表した字。
「人の生活に嵌(は)められた枠の事」

①社会生活を取り締まる為に定めた枠。掟。
②決まったやり方。範(のり)。
③模範。手本。
④仏の説いた教え。
其々の文字にはこのような意味があり「作」と「法」を組み合わせると

①礼に適った立居振舞の仕方。
②日常生活上に必要な決まり。エチケット。
③ある物事の仕方。しきたり。慣習。

と言う意味になります。

これ等は長い歴史の中で神道、儒教、仏教の訓えが咀嚼、醸成、融合され、受け継がれて来た「武士の行動規範」が武士道となり、江戸時代に、より洗練され武士道精神となり、大衆芸能等によって日本人のDNAに深く浸透して行きました。人間の行動規範である「徳」(人の手本)の実践が作法へと繋がって行ったのです。

では吾が協会の日本拳法五法の作法を説明します。


一、作法

①礼法
・礼儀、作法のやり方。決まり。

②身嗜み   
・容姿、服装、言葉遣い、態度等に対する心掛け。
・心掛けとして教養、技芸等を身に付けていること。

③立居振舞 
・立ったり座ったりする動作に伴う、体の熟し。
・体の動かし方。日常動作

これ等を稽古で身に付ける事です。

 日本拳法五法の趣旨の「一、作法」には心身の健康、身嗜み、言葉遣い、“四恩”への感謝、道場内の作法(出入り、始礼、終礼等)、立居振舞、と書いてあります。これ等を身に付ける事により人格形成へと繋がります。

*四恩とは

一、天地国土の恩
二、父母師友の恩
三、衆生(しゅじょう:生きとし生けるものすべて)の恩
四、物の恩

に生かされている。

この四恩の説明は事務局通信で日本拳法十法の説明が終わり次第、説明致します。

最後にもう一度書きますが「十法一如」です。最初が有れば終わりが有ります。
最初に有る「作法」を修得して人格を高め、家族の絆を深め、社会に役立つ人になり、心身共に豊かな人生を送れる様になる事が日本拳法創始者の本意と認識しております。

今年度も日本拳法十法、文武両道、心・技・体一如、三輪之訓に励んで下さい。


                                                     招福合掌
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